嘘つきは民族主義者のはじまり、あるいは民族主義は嘘つきのはじまり

このお話はセカンドカップのコメント欄からの続きです。

http://d.hatena.ne.jp/Soreda/20050324

最近、アイスランドに行く機会がありました。あんな北なのにメキシコ暖流のおかげで気候は驚くほど穏やかです。かつては緑に覆われていたそうで、壮大な温泉露天風呂とかもあったりして、どうしてもっと日本観光客に人気がないのか、不思議なくらいです。

そこで、面白い話を聞きました。
アイスランドのさらに北には氷の国、「グリーンランド」があります。問題は、何故、氷の固まりが「グリーンランド」で、緑のある気候の穏やかな島が、「アイスランド」と呼ばれているのでしょう??

現地の人にきいてみました。

アイスランド人の祖先というのは、北欧からやってきたバイキングなのだそうですが、まず最初にその島を発見したとき、その気候の穏やかさ、緑の多さに大変感動し、自分たちの仲間だけで、その島に暮らしたいと思ったのだそうです。そこでその島に「アイスランド」という暮らしにくそうな名前を付け、また、隣の氷だらけの島に「グリーンランド」という暮らしやすそうな名前をつけて、「アイスランド」に仲間以外の者が近寄らないようにしたのだそうです。

仲間のために嘘をつく、まさしく民族主義の基本ですね。



追伸:Swanさんnoharaさんへのお返事は近日中にします。