終戦記念日だったんだ、昨日は。

全く気がつかなかった忘れていた。体調が優れなかったので、うちで一日うだうだと本を読んだりして過ごした。外にはほとんど出なかった。良かった。そうと知らずうかうかとロンドンの町中などを歩いていたら、とんでもなく不愉快な目にあったかもしれぬ。

8月15日はこちらでは、VJ Day (Victory over Japan) と呼ばれてる。1995年のVJ day50周年記念の時は、日本人特に婦女子が嫌がらせにあったと言う話をよく聞いた。当時イギリスに来たばっかりだった私の連れ合いも、道ばたですれ違いざまに、身なりのしっかりした白人老男性から、”Jap, Go home!"と罵られたと言って、たいへんなショックを受けていた。

私自身は図体がでかいせいか幸運にも、この在英20年の間、公共の場でそういった露骨な嫌がらせにあった事はない。とはいえ、私はかなりそういうことに鈍い方なので、嫌がらせをされていても気がつかなかっただけなのかもしれない。高度成長期に育ち、バブル直前に日本を出た故、私の初期英国体験は日本の経済的最盛期とほぼ重なっている。当時の日本人に対するまなざしというのは、たとえそれが成金に対する嘲笑的嫌がらせを含んだものであったにしろ、どちらかと言えば羨望的であった。事情が変わってきたのは、そういえば、そのVJ day50周年記念日あたりからではなかったか。

さて、来年はVJ Day 60周年記念である。聞くところによると、731部隊等々戦中日本軍の悪事の数々を証言を交えて暴くドキュメンタリー特集がBBCで組まれる等、かなり力が入っているようである。

どうなることやら。